夫がまた変なCDを買ってきた。
タワーレコード都内某店で見つけたんだって。
でも、まともなクラ・ファンなら絶対手にも取らないようなディスクだわ。

レネゲイズ・スティール・バンド・オーケストラによる、
スチール・ドラムによるシューベルト名曲集
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2710254

夫 「何と言ってもこのスレ的には“スケルツォD.953♯1”に惹かれる」
私 「この“オーケストラ”は、今年5月のラ・フォル・ジュルネでも好評だったそうね。別に聴きたくもなかったけど」
夫 「俺はこのディスクを聴いていたら、何だか聴き逃したことが凄く惜しくなってきたところだ」
私 「スチールドラムなら私は、スレ違いだけど、やっぱりジャコのワード・オヴ・マウスで叩いていたオセロ・モリノウが忘れられないわ」
夫 「スティール・ドラムは想像以上に音域が広い。ハンド・ベルは流行だが、あれは音が必要以上に伸びてしまって、短い音符の速いパッセージになると
   フレーズが団子になってしまうのが弱点だが、このカリブの楽器は音が短く切れるので、どんなフレーズも自由自在」
私 「長く伸ばす音はどうすんの」
夫 「ピアノと同じでトレモロで伸ばすんだよ」
私 「そう。たしかに似た楽器でたとえるなら、ピアノに近いわね」
夫 「レネゲイズって何を考えてるんだか“死と乙女”の中から第3楽章“スケルツォ”をマテリアルに選んだぞ」
私 「聴いてみると、結構面白いじゃない。確かにハンドベル・アンサンブルより聴いてて飽きが来ないって感じ」
夫 「極めつけは“未完成”第1楽章だ。これはフランス(ナント)におけるラ・フォル・ジュルネのライヴ録音なんだけど、
   聴衆の顔から笑いが消え、真剣な演奏に引き込まれている空気が伝わってくる」
私 「演奏後の拍手やブラボーも凄いわね。ホント臨場感ある、実況録音っていう言い方がぴったりだわ」
夫 「スティール・ドラムの破裂音が気持ちいい。低い音は抜けのよいティンパニみたいだし」
私 「もう一度“スケルツォ”にして」
夫 「“魔王”聴いてからにしろ。この魔王はホントにカリブ海の潮風に乗って子供をさらいに飛んでくるぞーっ」
私 「きゃーっ!」