>>67
容姿美人というのは、かなり厳しい。メゾソプラノの歌手は男っぽい人が多い。
”声の美人”で満足してもらうほかないかも。

このデリラという役は徹底した政治的闘士で、サムソンに対しては女の情け
のようなものが、一かけらもないキャラでしょう?
あるのは敵方への憎悪と復讐のみ。
有名なアリアも、あくまで誘惑の策として歌うので、サムソンへの愛情はない。
こういうゴツゴツ、かさかさした性格の女だから、あまり美人だとリアルでなく
なるのでは?
現実に政治運動している女性を見れば納得できるのでは? 女らしさなんて
微塵もない人が多いのでは?

逆にサムソンは、このオペラでは腕力が強いだけの愚かな若者。
だからドミンゴみたいな頭の良い、しかもオヤジの歌手がやると、これまた
ちょっと馬鹿力だけの闘士というイメージから遠くなる。

本当はデミル映画の「サムソンとデリラ」みたいに、デリラが超美人でサムソンへも
女としての優しさを見せるのならいいが、このオペラではそうなっていない。
サン=サーンスがそう書いてしまった。