何がいいかといえば、
実を言うと、3楽章まではよく覚えていない。終楽章が余りに凄かったから。
彼のほかの録音と違って、テンポを大きく動かす。それがとても効果的で、
とてつもないダイナミズム、と、エネルギーを生むことに成功してる。凄惨な悲劇がじっくりと描かれてゆく。
それはほとんど、耐え難い。ハンマーの箇所のなんと胸を強く打つことか。
ハンマーに心まで砕かれる。その砕かれた心を、さらに足蹴にするその非情さ。
聴き終わったときの虚無感、
かな。