>>807
>>805で「Langsamer」という比較級でのテンポ指示について疑問を述べたけれど、
交響曲第4番第2稿(1878/80年稿、ノーヴァク版W/2)のフィナーレを見たら、
まあ、ブルックナーはそういう人なんだと思えてきた。

冒頭の「Bewegt, doch nicht zu schnell」に対して、第1主題本体の提示(練習番号A)は「Langsamer」…
(1878年稿以前には冒頭と主題提示の間にテンポ変化は見られず。)
さらに言うと、展開部(G)で冒頭のテンポに戻る場合は「Tempo wie anfangs」、
第1主題再現(P)で「Tempo Tmo (Hauptthema anfangs)」、およびコーダ(V)で「Tempo Tmo」、
という指示の使い分けも…

第6番第1楽章と同時期の作品というだけに、興味深いなあと思った次第。

ちなみに、この部分、第3稿では冒頭の「mäßig bewegt (二分音符=72)」に対して、
第1主題提示(練習番号B)は「Breit (Hauptzeitmaß) (二分音符=66)」。
レーヴェから出た提案な気がするけど、実に明確で明確過ぎるほど。