<…ヒュナイスはこんなことを考えてブルックナーの指示を書き換えたのでは。>
この思考過程には全く賛成です。 さらにフィルハーモニア版では
「Tempo wie anfangs」も「Hauptzeitmas」もイタリア語訳を「Tempo T」と
して同一のものとしています。(三者は同じテンポである)

<これに「Tempo Tmo」と使って良いのかなあ…>
だから、ブルックナーの指示は気まぐれとしか理解できなくて、ヒナイスは
「a Tempo」に書き換えたのでしょう。
しかし、ブルックナーはフィナーレでは「a Tempo」を書いています。
(フィナーレは各主題間にテンポ差がないのでどちらを書こうと問題は生じ
ませんが)
もし、ブルックナーが第1楽章で意図的にあえて「Tempo Tmo」と書いたと
したらどのような解釈ができるのでしょうか?

<〜この根本的な発想の相違は大きいと思います。」
この段は再現部第2主題のことですよね。>
発想の相違というのは、再現部第2主題だけではなく、楽章全体について
基本テンポをヒナイスは「Maestoso」ととらえ、
ブルックナーは「Bedeutend langsamer」ととらえていた
と考えるべきだというのが私の主張です。