東京文化会館は席による音質の差が少ない。安い席でも致命的なことはない。
音質は素っ気ないが、細かいニュアンスまで伝わる。ごまかしの利かないシビアさがある。
個人的には一番信頼している。
唯一の不満は椅子の座り心地。
JR上野駅公園口から横断歩道1本で着くので、仙台からのアクセスは最高。

サントリーホールは座席の位置で聴こえ方が違うが、概ね残響が豊か。
それが良い結果をもたらすこともあるが、今月の「ノクタシオン」のような作品だと、細かい音が埋もれる。
東京文化会館とは対照的に、ごまかしが利く。
Bシリーズを1階席で聴いているが、一番問題なのは、ステージ中央のまん前が、音が響かない。特にピアノ。
ピアノリサイタルの時は思い切り奥に置くが、コンチェルトはつぶしが利かないので、大味なことが多い。
あとティンパニの抜けが悪い。

芸劇は席による音質の差が大きすぎて、ちょっと評価に困る。
また内装のデザインの関係か、残響の質にもバラツキがあって、1階の左右の壁側の席だと、壁側からの硬質な残響に違和感を感じる。

オペラシティは音が生々しくて、それが好きな人もいるだろうが、ちょっと品がない気がする。
ステージ上の残響が多く、細かい音が拾いにくいこともある。
去年のデプリーストのシューベルトは見通しが悪く困惑した。

都響は普段使わないが、佐渡裕が1回だけ定期で使ったトリフォニーホールは余り行ったことはないが、素直で品のある音で、個人的には好き。
ただここのオルガンは音が悪い、というか汚い。初めて聴いた時、どうしちゃったんだろう、と思った。

オーチャードホールはモコモコした音で、ひどく大味。しかもザラつく。
ステージが高いので、1階前の方は最悪。音が頭の上を抜ける。かと言って、1階後方も良くない。

NHKホールはよほど席を選ばないと辛い。2階センターは値段の割りに音が悪いので避けたい。
全体的に音の密度が低い。音質は素直で、サントリーやオーチャードのような強い個性(癖)はない。
N響はサントリーのBシリーズが常に完売なのは、当然だろう。