MR-2040/41

(2CD) カラヤン、レア録音集
 ベートーヴェン:
  交響曲第3番「英雄」(*)/
  「フィデリオ」序曲(#)/
  レオノーレ序曲第3番(#)
 モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」(+)
 ブラームス:交響曲第1番(+) ヘルベルト・
 フォン・カラヤン指揮
BPO、VPO(#)
 録音:1953年9月8日、ティタニア・パラスト、モノラル(*)/1957年7月27日、
ザルツブルク音楽祭フェルゼンライトシューレ、モノラル(#)/1955年2月27日、
ワシントン・コンスティチューションホール、ステレオ(+)。以上全てライヴ。
(*)は ARCHIPEL から CD 化されている演奏だが、1953年9月28日と誤記されて
いた。(#)は全曲録音が残されている演奏だが、現在では抜粋がGALAから出てい
るのみでかなり貴重。(+)も数種のCDが過去にあったが、すべて廃盤となっている。
2008年に生誕100年を迎える巨匠カラヤン。フルトヴェングラー生前の1953年に
ベルリン・フィルを指揮した「英雄」は、カラヤンにとって戦後初のベルリン・
フィルとの共演となった。近い時期にフルトヴェングラーも録音を残している
こともあり、その比較に興味は尽きない。当時からスピード感を伴った流麗な
足取りがすでに完成していることを、この演奏は教えてくれる。CD1枚目の余白は、
ウィーン・フィルとのザルツブルク音楽祭におけるフィデリオで、「レオノーレ」
序曲第3番の熱狂的な盛り上がりには鳥肌がたちそうな位。そしてCD2は、
フルトヴェングラー指揮で予定されていた、ベルリン・フィル戦後初のアメリカ
公演から、大成功に終ったワシントンでの演奏を。カラヤンは代役として全公演を
指揮し、公演中にベルリン・フィル芸術監督兼常任指揮者に就任している。
特筆すべきは音質で、かつて VIRTUOSO から出ていたCDはかなり聞き辛らい物
だったが、当盤では年代起因により横の広がりはこそ狭いものの、ステレオ・
プレゼンスも認められる良好な音質で、ベルリン・フィルを自由自在に操る指揮
振りが目に見えるようだとのこと。