ムーティは、迫力のある低音域で攻めまくる指揮はしないね。
オーケストラの個々のパーツの歌う能力を最大限に引き出すのが上手い。
ティンパニィーでさえ、ムーティのタクトにかかると旋律を朗々と歌いあげるかのようである。
(かつてヴィレッジヴァンガードで神がかり的な演奏をした
スコット・ラフェロをおもいだす。)

ムーティの音楽の指向性は、ビル・エヴァンスの編み出したインタープレーにも似ている。
いわゆる楽器による上劇である。(ムーティとエヴァンスは、ともにドラマチックな獅子座生まれ)
声楽のの伴奏者からスタートし、下積みが長かったのが、今のムーティの成功につながっているのでは?
声楽の人気のない日本人には、パンチ力のない指揮者の一人かもしれないが、
曲の締めくくりは、すさまじい迫力を持って終結している。