大昔は、生きている指揮者が生きている作曲家の作品を演奏するのを聴く時代だった。
昔になって、生きている指揮者は死んだ作曲家の作品を演奏するのを聴く時代になった。
そして今、死んだ指揮者が死んだ作曲家の作品を演奏するのを聴く時代になった。
ただそれだけのことだが、未来には、次の時代がやってくるだろう。
それはすなわち、死んだ指揮者が死んだ作曲家の作品を演奏するのすら聞かない時代である。
我々はこの時代に生まれなかっただけでも、喜ばねばならないのかもしれない。