直感的にワカル/ワカラナイとか、いい音楽だと思う/思わないのレベルで一生満足できるなら、
それはそれで何の問題もないんだよ。でも、自分がいいと思う音楽の、どこがどういうふうにいいのか、
自分が感動する原因は作品中のどんなところにあるのか、その秘密を探りたくなってくるのが人間ってもんだ。
そのような「秘密を探る行為」を、小難しい解説だとか学問的な屁理屈だとか感じて拒絶反応を示すような人には、
無理にそのような世界に入ることを奨めはしないが、せっかく音楽好きな人が一生そのレベルで留まってしまうのは、
いかにも残念だと思う。もっとも、クラシックの場合は、新作が次々現れるわけでもないし、
同じ曲をさまざまな演奏で聞き比べたりするのがごく普通の楽しみ方になっているという特殊事情もあるので、
そのような分析をゆっくりしている暇があるのだ、ということは言えると思うが。