弦楽五重奏第一番作品1、を聴いているんだけど、
メンデルスゾーン的な構成、シューベルト的な叙情、
で三楽章はモーツアルトのピアノ四重奏のパクリだし、
という感じに極めてオーソドックスな
ドイツ=オーストリア系の浪漫派の佳曲だなあと思う。

要するに、ドヴォルザークは伝統的な浪漫派作曲家として
生涯をはじめたわけだ。
これって、チャイコフスキーの第一交響曲や
ロシア五人組の初期作品とかと比べると歴然としている。
一番真っ当なのがボロディンだが、なんか最初から
ドイツ的な洗練がないというか変。
真の西欧派と呼べるのはルービンシュタインだけか。

考えてみたら、チェコってのはシュターミッツやライヒャの頃から
ヨーロッパ各地に大作曲家を送り込んでおり、ヨーロッパの
伝統そのものだったわけだから当然といえば当然。

晩年の最終的なアウトプットは、ロシア人たちも
ドヴォルザークも同じように西欧とは隔絶しているわけだが、
スタートラインは違ったんだということが判る一曲ですた。