ドラティ自伝より
「私はある実験をしてみることにした。私のブラームスの「交響曲第2番」が発売されたときに、
ほかの15種類のレコードと比較してあれこれと書いたレヴューがあったので、私はBBCのレコード
ライブラリーに行き、フルトヴェングラー、ワルター、クレンペラー、ビーチャム、ワインガルトナーなど
現在、過去の指揮者たちのブラームスの「交響曲第2番」を片っ端から聴いた。
2日間の間私はほとんど食事や睡眠をとらずに集中し、20種類以上のものを聴き終えた。
私は1つ1つの違いをよく記憶していないが、皆うまく演奏し、うまく指揮し、趣味がよくて公正に表現されていた。
ある演奏はアクセントが強かったり、テンポもそれぞれ違うが、それらはたいした問題ではない。
ブラームスの作品自体が持っている響きというものは20種類以上ものレコードを聴いた後でもまったく変わりはなかった。」