マリア・カラス
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0053名無しの笛の踊り
2007/11/11(日) 00:45:17ID:XP7weImNマリア・カラスのいちばんすぐれた録音は、いわゆるベルカントオペラのではなくて、
ヴェルディの「トロヴァトーレ」だと、確信している。
ちょっと、あのレオノーらはしのぐ歌手はいないだろう。ベルカントの装飾と
劇的にはげしい部分が、両方ともあって、ベルカントの歌手ではドラマティックな
ぶぶんは歌いきれない。はんたいに、ドラマティックソプラノは、技巧的に
ものすごく難しい部分があって、迫力に欠ける。
あの有名なアリア「恋はバラ色のつばらに乗って」は、なんともないように
聞こえるが、大変な難局だ。
また、ほかの歌手と火を噴くような劇的な表現をしなければならない。
こっちは、いわゆるアジリタはでてこないが、その感情表現は、ベルカント歌手には
むりだ。単に音符をたどればいいという問題ではないから。
「トラヴィアタ」にも同じことが言えるが、カラスの録音が海賊版しか残っていない。
また、後者はヴィオレッタの一人芝居とも言って言いだろう。
トロヴァトーレは、若きカラヤンが指揮しているうえに、ほかの歌手も文句のない
できばえで、カラス一人が浮くということもない。
ストーリーはめちゃくちゃだけど、あれほどの歌唱が聴ければ、文句はない。
全編、血がたぎるような場面の連続で、まだ高校生だった僕は体がぶるぶる
震えるほど、強烈な衝撃をうけた。
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