NHK謝った!  FM乱れ再放送に (朝日新聞'86.6.10夕刊)

 9日夜7時20分から同9時まで放送されたNHK・FM放送のクラッシック音楽番組で、
音声がたびたび途切れるアクシデントがあり、聴取者から東京・渋谷のNHK放送
センターに抗議や苦情の電話が殺到した。
 放送が途切れたのは、「バイエルン国立管弦楽団演奏会」のうち、ベートーベン
作曲「交響曲第4番」と「交響曲第7番」。先月19日、東京の昭和女子大人見記念
講堂で開かれたカルロス・クライバー指揮の演奏録音。
 放送開始後から断続的に曲が「ブツッ、ブツッ」と途切れ、ほとんど鑑賞に耐え
ない状態となった。
 このため、NHKでは予定された残る2曲を別の曲に切り替えて放送、番組終了後、
聴取者に謝罪するとともに、同じ番組を19日の同じ時間に再放送することにした。
 途切れた曲は、いずれもデジタル録音で、NHKではデジタル信号を読み取る
再生装置の不調ではないかとみている。
 電波障害などで放送が聴き取りにくいという例はあるが、送信側のトラブルで
再放送されるのは珍しい。