「超絶技巧練習曲」は素晴らしいと思う。
リストの特にこの曲集の、なんかアメ車を乗り回すようなかんじがちと苦手、って人はオレだけじゃないと思う。

アシュケナージはこの曲集をまるでショパンのように抒情的に弾く。
彼のバランス感覚と抒情性が、曲のもともと持つ派手さとちょうどよいバランスになっていて、
本当に名演だと思った。

確かによく聴くと、手の小ささのせいか多少弾きにくそうなところもなくはないし、
いわゆる「リストっぽい」演奏を求める人には物足りないかもしれない。
しかし「超絶技巧〜」なんて大袈裟なタイトルを忘れて聴けば
本当の美しさを引き出しているのはアシュケナージではないのか。

ベルマンと全く違うタイプとして、双璧に置いてもよい内容だと思う。