ブルックナー 交響曲第5番 Part4
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0226Kyrie ◆.RYdSpBfEI
2008/01/02(水) 18:15:43ID:6iYQBD6B早速ハイティンク聴いたのでレポ
ハイティンク/VPO 2003
正規の盤から14年。この指揮者は大器晩成型だといわれている。
それだけに期待も膨らむと言うものだ。
そして実際、これは本当に凄い演奏だ、あらゆる面で成長は明らかだし、感動もはるかに大きい。
一つ一つの音に情態性が薄くなったようだ。それは積極的な意味で。
この五番にはむしろそっちの表現の方が合う。だが時に彼はとんでもないロマンシズムを見せる。
第二楽章は、旧盤よりはるかにスケールが豪快になっているのだが、あの甘美な主題の美しさ
といったら、これは他に聴いたことのない経験である。
三楽章では道化と詩人と厳格なる審判者とが、かわるがわる雄弁を振るう。
第四楽章では、第一フーガの圧倒的重量感、第二フーガの、星々が螺旋を描きつつ流れ去るような
信じがたい美しさ、が絶望的なコントラストをなしている。
そして最後のコーダだ。この曲はこんなにも感動的だったのか。
波が襲う、心臓を襲う。このひとの心宿した臓器を、感動は容赦なく刺戟する。何度も何度も、
ほとんど堪え難い力強さで。なんという、神々しさだろう、そう、全て凡人どもは消えうせ、
神々の住まうあの光溢れる神殿にて、私はひざまずく、その威風堂々、凛とした御姿に。
比喩はやめよう、しかしこの部分だけは、クレンペラーでさえ遥かに及んでいない。
この14年の歳月を祝福しよう。
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