>>937
ベロフら、戦後世代の演奏では、楽譜の指示を逐一実行しつつも
何故そう書かれているのかについては積極的な判断を下さないのだが、
エリクールは作品のあらゆる細部まで完全に分析・定義して、
明快なビジョンを聴き手に突きつけてくる。

だから、現代の演奏を聴き慣れた耳には、エリクールの演奏は、
聴き手の想像力の介入を許さないという点で、多少窮屈なものに
感じられるかもしれない。
(エリクールの演奏能力は、並はずれてスケールの大きな表現力を持っているけど)

とはいえ、こういう演奏も、一度は体験してみて欲しいな。
聴いてて、耳から鱗がゴソっと落ちますよ。