ドビュッシー・ラヴェルはそれ以前の作曲家に比べ、
細かい指示をした作曲家だ。曲想の自由さとは裏腹にリズムの正確さが求められる。
ドビュッシーは生徒にメトロノーム的正確さを求めている。
また少しでも自分の指示した事から外れると、怒りを露わにする人であった。

冷静にコントロールした上で、音楽からイマージュを飛び立たせた時、
初めてドビュッシーになる。ドビュッシー=印象派だからといって、
安易にイマジネーションの世界に入って行くのはむしろ致命的だ。

イマジネーションが豊富でも、感情的な弾き方をするピアニストは
ドビュッシーの演奏に向かない。