最後を飾る作品に、なぜドビュッシーが練習曲集を選んだかは、彼の前奏曲集を
考えて見れば容易に理解できる。また彼が、戦争中、ショパンの全作品のフランス
版の編纂に没頭しそれを完成したこと、こうした練習曲集が音楽的にも技術的にも
提供する常に新しい様々な問題、しかもドビュッシーがそうした問題を解決したい
気持ちにかられたことを考えれば、容易に理解できることである。

ロバート・シュミッツ 「ドビュッシーのピアノ作品」