歌ひ拔いたベルリオーズだ。銳い抉りの利いた冒頭から見事だ。言語に絕するほどぢつくり構へたアゴーギクも實にすばらしい。
枯れきつた有名な主題も息をのむばかりで,こゝでプレトニョフは,自己の感情を赤裸々に爆發させてゐる。
しかも表現が全くたゞごとではない。特にすばらしいのはフィナーレで,これはまさに愉しさの極みだ。有機的な音と雄大な響きを生かし拔いた名演である。

ここで旧仮名遣ゐにしてみた。
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