レクイエムに比較すると、テ・デウムは一般的に重いから、聴いていて苦痛とは
云わないまでも、愉快になることはない。
レクイエムですら救いを見出し難い曲目もあるが、宗教曲を聴き通すのは聴き手
のエネルギーが充実している時に聴くに限る。聴くときを間違うと悲惨なだけ。
まずは一度も聴いたことがないテ・デウムを聞き流すくらいにして、2回目に聴
く時は気力の充実している時に対峙する。1週間に1枚は予行演習のようなもの。
音楽も人を選ぶだろうが、精神状態に応じて聴き手も求める音楽を選ぶ必要がある。
宗教音楽は、グレゴリー・チャントであれ、仏教の声明であれ、時には心に響いて
安らぎを得られることがあるのが魅力だ。