>>502-519

音楽史は、「作曲家→演奏者→聴衆」のうち、「作曲家→聴衆」の
観点からのみ語られすぎなんじゃないかと思う。

要するに、一般に流布する音楽史は、「演奏者」の存在が小さい。
音楽の生き残りという観点からすると、実は、いちばんでかい
のは演奏者ではないかと。

極端な話、どんなに聴衆に受け入れられずとも、まったく
売れなくても、少数の演奏家だけが連綿と守っていくと
いうことはあり得る。逆に、専門家からみてすっごくいい
曲でも、演奏家がプレイしなきゃ、日の目を見ない。

19世紀にビューローは、ブラ、チャイコ、サンサンス、
ラフ、ラインベルガの5人を高く評価したらしいけど、
21世紀のいま、ブラとチャイコは売れ、サンサンは
まあまあで、ラフとラインベはマイナー扱い。

イニシアチブは、演奏家が握っているように思える。
生き残るかどうかの話に限って、だけど。