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 一意見として聞いてください。

 和声学は、やれば作曲のためにはなるだろうが、作曲をするための準備として
最善のものとは必ずしも言えない。単純に言えばTとXを知っているだけで最低
限の作曲はできる。そして、そういう単純なものを20かそこら熟知するだけで、
かなりのことができる。理論的にありうるすべてのパターンを使ってみなければ
ならないということはない。

 和声学はいまいち目的のはっきりしないものであって、理論的な学習やら様々
の調に慣れることやらをいっぺんに学習させようという形になっている。課題と
いう形を採っていることで、教育システムとして成立しやすいという利点もある。
(つまり、システムとして教師と学習者が成立しさえすれば、それが作曲に役立
つかどうかに関わらず存続しうるということ。)

 たとえば、理論だけ別に学ぶとか、調に慣れるドリルをやるとか、そういう方法
によっても同様の結果を得ることは可能であろうと考える。が、そういうシステム
はまだ作られていないし、実際問題として音大は上記のシステムが支配しているの
だから、音大で学ぶための前提であるとも言える。

 結論としては、あなたがどういうルートでどんな作曲家になりたいかによって、
芸大和声の意義が変わってくるのではないでしょうか。音大を通って行くならば、
通常のレールから外れるわけにはいかないでしょう。ポピュラーなどならば、別の
方法で学べるものは別に学んでもいいと思いますし、どんどん馴染んだパターンを
増やしていくのがいいのではないかと思います。