芸大の人から聞いた話だが、芸大創立以来の第一目標は、日本における
優れた芸術教育の第一人者を育てることであって、個性を活かしたり
才能を伸ばしたり、コンクールで優勝することには、主眼が置かれてないからだそうだ。

それと、芸大出なら、ある程度将来が保証されるという安心感も、
コンクールで勝ちたいというハングリー精神を削ぐ一因だろう。

しかし、そもそも国際コンクールが果たして価値あるものかという
問題もあるんじゃなかろうか。確かに優勝すれば、それなりの
恩恵があるが、芸術家として大成するかといえば、それは別だろ。
優勝しても、人々から忘れられていく人材の方が遥かに多い現実をみれば、
あえてコンクールなど目指さず、独自に才能を伸ばした方が、本人のためにもいい。