遅ればせながら、アシュケナージ/ロイヤル・ストックホルムpoを購入して、
いま6番を聴いたところ。

シベ6命のオレとしては、この曲のポイントを、
「一面の銀世界の上を横切るキツネの足どりや、雪まじりの風の音が聴こえてくるか」
というところに置いている。
(かなり抒情的な捉え方だが、個人的な思い入れなのでご勘弁を。)

この曲には、情感たっぷりに演奏しようとすると、その情感が薄汚く聴こえてしまう、
そんな怖さがある。
「聴かせてやろう」という、それ自体はけっして否定されるべきではない人間的な欲望が、
しかしこの曲では腐臭を放ちかねない。
逆に、人間的な情感を極力抑えることに徹すると、
自然本来が持っている抒情性が浮かび上がってくるんだが。

で、結論はと言うと、例えるならこの演奏は、
それまでせっかく姿を見せてくれていたキツネが
「ん? なんだか人間の嫌な匂いが漂ってきたぞ……それッ逃げろ!」と
駈けて行ってしまった、そんな感じでした。