終わったという見方は、終わったあとのものへの無関心から出てきているに過ぎないと思いますが・・・
私は古楽や新しい演奏スタイルが好きなので、クラシック音楽というジャンルが1970年代に入ってからは
終わっているという見方にはとてもではないですが、納得いかないです
個人的にと断れば、適当な暴論でもいいみたいな考え方が感じられ、ちょっとどうかと思います

むしろ、終わり、は、反復が終わりを意味するという発想=進歩という観念の影響下に出てきているに
すぎないと思います
反復は反復であって終わりではないですし、実際の反復はいつも違います
なにより担い手が違いますから
新しい担い手が出てきて、彼らがこれまでと似たようなことしかしないからって、それは終わりだとか
言うのは、私にはある種の傲慢に過ぎないような気がします

そもそも、芸術的成果自体は時代的なものではなく、ある時代・時期・地域に特殊的に存在するもので、
成果が出た時点で「終わっている」もので、それを云々する段階では、芸術が芸術である必然性は全く
ないと思います 誰でもバッハのCDは買えます

芸術全体が危ない感じがするのは、どちらかというと、芸術自体に何か問題が生じてきているからと
いうより、技術の発達により情報が蓄積されてきたため、表現のパターンが類型的に把握しやすく
なってきたことと関係があると思います

芸術は、その時点で思いつかれにくい着想を本質とすると思われているので、着想のパターンが
消費する側に多く蓄積されてきた状況下では、誰もが認めるような芸術的な何かを示すことが
とても難しくなってきているのだと思います