まず、アンチェルのマラ9の良いところは、まだ上手だった頃のチェコ・フィルであること。
全体にバランスが取れていて、人間の生理に合致したテンポ設定をしているから嫌みがない。
また、構成的にもがっちりしていてマラ9という複雑な曲でも聴き手が把握しやすい。
この点、単なる音の羅列でロマン風に弾き崩し、しかも下手になったチェコ・フィルを振っているノイマンとは好対照。