>>460

クレの理想は、当時ドイツの音楽界の主流を成していた、全能的音楽家
(指揮、作曲、演奏など全てをこなせる)にあったから、指揮が完璧で
ありながら、休日作曲家としてもかなりのレベルであったマーラーが、
身近でもっとも理想に近い音楽家だったようだ。

そんな背景があって、トスカニーニなどは、指揮者として絶賛したが、
作曲をしなかった、と必ずコメントしている。

そんなクレは、自分を評して「良い作曲家として評価されればうれしいが、
私の作品に、永遠の命はない。せめて良い指揮者として記憶してもらえれば
嬉しいです」と言っている。自分を客観的に分かっていたようだなぁ。