アバドって、ロッシーニの様式をきちんと示してくれた点で偉大だと思うんだが。
なんでもかんでも振るようになって、2回目のセビリアは見事に
時代逆行の録音になってしまっていた。
そのあと、イタリアのオペラもきわだった演奏をしていない、と思う。
ものすごく期待したヴェルディの「ドン・カルロス」は、フランス語版で
これがオリジナルのはずなのだが、ドミンゴをはじめいいところがない。
フランス語のせいで、何を歌っているのか、さっぱりわからない。
亡くなったルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニがエボリを歌わされていたが、
声の質も、歌唱もとにかく全然あわない。その10年前のカラヤンのイタリア語
版のほうがはるかに近代的。歌手の選択も納得の行くものだった。
そのあとの極め付けが「フィガロの結婚」。指揮も歌唱も糞、死ね、と思った。
そうそうとくいなはずの「ランスの旅」も、なんであんなに短期間に2組も
全曲盤をだしたんだ?こちらも、2度目のほうが劣っている。