ダブルキャストのB組より、ノヴォ時代のシングルキャストのほうが
イタリアオペラに関しては劣悪だった。「椿姫」とか「ラ・ボエーム」とか。

今日の「薔薇の騎士」、不調といわれてたゾフィー役が、実力の片鱗をうかがわせる
とこまできて、3人のバランスは良くなってきた。完調ではなくて、最後の2重唱、

クライバーのときの、オッターとボニーの透明感を感じるような人生最高のオペラ体験
の2重唱を知るものには、残念だけど濁って聞こえた。オケも東フィル一世一代の出来だが、大きすぎ。
(オペラ慣れしていない観客は、音が大きいと喜ぶが、クライバーの薔薇は、繊細に
押さえ気味に、声の透明な歌手を引き出していた)

でも、新国立で可能な最高の演奏だと思う。十分満足した。6万円払っているわけではないのだから。
東京は「薔薇の騎士」が演奏しにくいところだ。クライバーの薔薇の騎士、しかもウィーンフィルを実演で聞いた
ひとが 1万人以上いる町は、多分世界広しといえど、ほかにはあまりない。
そこで、今日くらいの水準が、数千円で聞けるのなら、新国いいじゃないかと思う。
1幕の元帥夫人のモノローグには泣けたし・・

2幕