デッカに関しては、かなり実験を重ねた上でのステレオ発売だったせいか、
初期の録音からすでに安定していて完成されたものを感じる。
まあ、録音技術自体は、テープレコーダーの性能がある一定水準に
達した50年代初頭にすでに成熟してるので。
ステレオの問題としては、音場の取り方、捉え方の問題だけだろう。

とは言っても、EMIのモノラル録音には、マイクの位置が悪かったのか、
トンでもないモノもあるが……そのえみでも、ステレオになると
一気に音が安定する。

それと、国内盤では音が妙にいじられていておかしくなっているものが多い。
米コロンビア録音は、国内盤だとかなりデッドで潤いのないギスギスした感じなのに、
輸入盤を買うと、ホールトーンが豊かな、まるで違う音だったのに驚く事がしばしばある。