あの当たりの音は神がかり的で一音一音が立ち上がってキラキラ光っている
全盛時代のポリーニと比較されてももっともだとおもわせるものがあるなあ
単純なアルペジオ一音一音の分離,バスの一つ一つの重み・切れが凄まじい。
音楽的には素直で特に際立った情感の表現や解釈の深みなんかないが,
必要最小限の音楽的表現はなされていて,正にハイフェッツを彷彿とさせる

これは教えられた通りの緊張感ある右手の弾弦法に秘密があると思われるが
残念ながら,クラシック音楽に飽きてしまった,と言ってスカイなどの文字通り
「軽」音楽に浮気して,変な意味の「脱力」を覚えてしまったからか,
それ以降の演奏には切れも濃くもなくなってしまった。
準メカ的にも音自体が切れ味もパンチもない平凡な音になってしまい,
アルペジオ・トレモロも普通になってしまった。
 この辺を聞いて,ジョンて何でそんなに絶賛されるの,普通の演奏じゃん,と
言われてしまうのは無理もないでしょう
 とくに右手の緊張が失われるとa指のコントロールが失われるのでトレモロは下手になる
と思われ,一時は最高のアルハンブラと言われたジョンのトレモロはテレモろになって
世紀の凡演になってしまったのが寂しい。

チラシの裏で失礼