ヴァントも素晴らしいが、彼は朝比奈のような別世界へは連れて行ってくれない。
全篇音の厚みとコク、呼吸の深さが最高で、スケールは気が遠くなるほど巨大、きわめて完成度が高い。
第三楽章のコーダでは、目を閉じるとあたかもブルックナーその人が天井への階段を上がっていくかのように思われる。