昔、グレインジャーを中心にして、それなり以上(と俺が思った)作曲家の
曲ばかりやるバンドをやっていた。ヒンデミットの『ベートーヴェンの主題による
速いマーチ』とかもやったし、ヴァグナーの『葬送曲』『誠忠行進曲』、プロコの
マーチとかもやった。宣伝に全然金かけなかったし、何より団員が20人もいな
かったから、編成はもちろん財政的にも客入り的にも苦しかった。でも、交通費三
千円という、ほとんどタダ同然で出てくれる常連トラやその周辺が興味を持ってく
れていた。「面白い」と。

 彼らのほとんどがアマオケの管だった。上質な管楽合奏であれば、アマオケ関係
者の方が興味を持ってくれると感じた。

 小編成にしても同じ。力量のごまかしが利かないので、奏者をそろえるのがむつ
かしいのだが、かえってアマオケの管を基礎に合奏体を立ち上げた方が早いと思った。