リヒターが疲れていたことは事実だと思います。
しかもそれは我々がちょっと想像しにくい疲れだったんじゃないかって気がします。
でもそれだからといって79年盤の価値が減じるのではなく、かえって驚嘆してしまうのです。
様々な疲れを経てもなお、神の前に謙遜に頭を垂れるとは、と。
79年盤はロマンティックだという指摘ですが、その表現はどうかと思います。
あれは自己愛から派生するロマンティックではなく、なんといえばいいのかな・・・
うまくいえませんが、疲れて自己愛や古楽器に対抗しての「ロマンティック」ではないと
思います。

ソリストのこともよく言われますね、自分も同感です。
同感ですけど、79年盤全体を覆っているあの穏やかな雰囲気に浸ってしまうと
些細なことと思えてきてしまいます。ベストメンバーって難しいですね。