京成電鉄のベストは行商専用車だ。デリカシーは皆無だが、その実用一点張りの内容は
人間臭さにあふれ、きれいごとでない凄まじさなのだ。スマートさを薬にしたくもない、
マタチッチのブルックナーのような列車といえよう。
沿線風景の泥臭さや野暮ったさもなつかしさいっぱいで、ぼくの魂に深く訴えかけてくる。
都会的な洗練やチャーミングさを京成に求めてはだめだ。