そんな貧弱な音でも彼女の演奏の凄さは伝わる。その青白い炎のような演奏は決して
万人向きではないだろうが、圧倒的な迫力だけは誰しも分かるだろう。
ハイフェッツやオイストラフの再来のような演奏家が出ることがあっても、こんなヴ
ァイオリニストは二度と出ない。あの時代の精神のなせる業だと思える。