トスカニーニを彷彿とさせるマーラーだ。
マーラーが聴いたら怒り出すかもしれないが、スコアの隅まで抉り抜いて
描き尽くした彫りの深さは名職人アルブレヒトの面目躍如といえよう。
速いテンポの中に、マーラーのオーケストレーションの妙が光り輝き、
その音彩はまさに光彩陸離たるもので、ときにチャーミングの極みだ。
フィナーレはもう少し浸りたい部分もあるが、アルブレヒトのスタイルは
ここでも貫かれていて、その潔さは気持ちがよい。