モーツァルトは過大評価か否か
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0429名無しの笛の踊り
2007/03/25(日) 12:30:54ID:Gek7X99Xもはや鑑賞に上流階級的な教養を必要としない、大衆に開かれた絵画である
点も大きいね。
それまでの絵画というのは、王侯貴族や教会の上層部、あるいは特権的
ブルジョワからの注文によって制作され、その鑑賞にあたっては、
ギリシア神話や古代の歴史、キリスト教に関する深い知識が当然の前提
とされていた。風景画ですら、クロード・ロランに代表されるように、
神話や古代世界と無縁ではなかった。逆に、当時においてはそれらの教養
と無縁な絵画は、「格の低い」絵画と見做されていた。
神話画や歴史画・宗教画を描く画家の地位は高いが、風景画や静物画を専門に
描く画家は美術家の序列のなかでは下層に位置づけられていた。
これは音楽において、教会音楽やオペラは最も格が高いが、純粋器楽は
その添え物に過ぎない、という18世紀いっぱいまでは続いた価値観と
よく似ている。当時のオペラとは、市井の一般人を扱うものでないのは
勿論、「現代の」貴族社会を扱うものですらなく、偉大・高貴なる神話世界
あるいは古代の英雄にまつわる、およそ庶民とはかけ離れた題材のもので
なければならなかった。
それはともかく、この日本で、印象派絵画の収集が「ハイソな趣味」と
勘違いされているのは、こうした歴史的経緯に照らすと甚だ不思議でなら
ない。
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