天才には二通りのタイプがあって、新しい枠組みを造りだすことにたけた人と、
すでにある枠組みをこの上なく完成された形に仕上げることにたけた人とがいる。
ハイドン、ベートーヴェン、ワーグナーなどはどちらかというと前者のタイプだ。
それに対して、モーツァルトは後者のタイプの天才といえそうだ。
他に後者のタイプといえそうなのは、メンデルスゾーンとか、R.シュトラウスあたりかなあ。
後者のタイプの天才は、とかく後世の人々から「あんなこと誰でもできる」と言われがちであるが、
その実他人に実際同じことができたためしはない。