「精神性」の対語は「物質性」だと思うのですが、
音楽はすべからく物理現象なので、本来、物質的なものでは
ないでしょうか。
つまり、音楽や演奏そのもののなかに精神性があるのではなく、
音楽の構造性や演奏の緊密性の「あいだ」や「間」を、
聴き手が事後的に発見し、自分の感受性をそこに投影
することが、すなわち「精神性」なのだと思います。
あくまで、聴き手が「間」のなかに発見する原理なので
はないでしょうか。