この本ほしい。。。

本の紹介 日本のオルガン�V

発行所:日本オルガニスト協会 定価15,000円税込
編集:廣野嗣雄、馬淵久夫、植田義子、菅 哲也

本書は日本のオルガン�T(1985年)、�U(1992年)に続く3巻目の出版物で、その内容は教会、
コンサートホールから個人宅まで、わが国にあるパイプオルガン320台の外観、仕様
(鍵盤の段数、ストップリスト等)が、北海道から南九州の順にまとめてある。
前回までの資料を含めると、わが国では850台以上のパイプオルガンが活躍していることは驚きである。
この第�V巻で気が付いた点は、日本のオルガン製作社約20社による作品例が112件と、
国際的に見てもトップにあることである。また、日本オルガン研究会の資料によれば、
首都圏に限ってもオルガンコンサートは毎月20を越えている。
しかし、その殆どは一般のクラシック音楽界からは隔絶した状況で行われている。
オルガンは建築空間に固定して設置される大型の楽器であり、その導入に当たっては
設置される空間の建築や音響との関連が大きな課題である。それだけに、本書において、
これらについての記述がないことは建築や音響関係者にとっては残念である。
また、その運用の実態についての資料もほしいと思う。本書はオルガニストによる編集ゆえに
やむを得ないとしても、オルガンを巡る多彩な環境についての資料を望むものである。(永田 穂記)