>>304の補足

イエスがユダに「友よ、何故お前は来たのか?」と問う。
イエスは神だから何故ユダが来たのか知ってるはずなんだよな。
だけど、敢えて問う。
このときのイエスの心中は?
このときのイエスは神なのか人なのか?
こう問う時のイエスは、自分の運命を見据えているのか?
それともユダの運命を見据えているのか?
イエスはユダを許しているのかそれとも裏切り者として非難しているのか?

このイエスの言葉を導く福音史家は全てを知って語るのか?
それともイエスの心中は福音史家と言えども計り知れないのか?

さまざまな解釈があるし、さまざまに凄い。
こんな複雑な人間(神)の感情を歌う歌手も凄いが、なんと言ってもバッハがこの台詞につける音が凄い。
ロ短調ミサはたしかに凄い曲だけど、人間の感情の底の底をダイレクトに揺さぶるマタイの凄さは本当に計り知れない。