最初にいっておくと、アッシの立場は「ムラヴィンスキーは唯一神」です。
「ムラヴィンは初心者にもとっつきやすい」「たくさんいる優れた指揮者の一人にすぎない」、
と思う人とは、まず話はあわないと思う。

ムラヴィンスキーの場合、
何を聴いても「ああムラヴィンとレンフィルの音だ」と分かるぐらい、
個性が際立っている。
それを「作曲家よりも演奏家の個性の方が勝っている」と思って、
嫌う人もいるらしい。
意外とショスタコーヴィッチファンにそういう人が多いんだと、
ショスタコスレを見てると思う。

カラヤンとオーマンディは録音に大変熱心な指揮者だった。
確かにゴージャスな響きがする。
でもそれはレコードを再生したときにきれいに響くことを目的にした演奏にしか聴こえない。
ハイビジョン映像で流れる環境ビデオみたいなもんだ。
苦味も無ければ高揚もない。ただただきれいなだけ。
おしゃれなレストランで流しとくにはいいだろうけどね。
アッシの主観丸出しだが、聴いててワクワクするところはない。
よく言えば中庸の美学、悪く言えば無事無難を第一とした保身の演奏。

それでもムラヴィンスキーよりオーマンディの方がいいっていう人もいるんだから、
そういう音楽の聴き方もあるんだな、と思っただけです。