のだめフェスティバルで、のだめオーケストラのメンバーの演奏を聴いてきた。
ピアノとカルテットの演奏。会場は、開演の一時間も前から長蛇の列ができていた。
広い展示場の中央にステージがあり、四方を客席が取り囲むかたち。立ち見も出る大盛況。
以下、演奏された曲と感想。
≪エルガー「愛の挨拶」≫
美しい演奏だったが、後の曲が良かったので印象は薄くなった。
≪春より第1楽章≫
峰流でなく、優しい感じで始まった。展開部からさらに音楽が白熱し面白くなる、緩みない見事な構成。
クラオタ歴が長い自分も、今回聴いた演奏が今までで一番良かった気がする。それくらい上手だった。
≪悲愴より第2楽章≫
中間部の表情も印象的に聴かせた。なかなかの好演。
≪交響曲第7番第1楽章から≫
ピアノ五重奏に編曲したもの。この日のために編曲されたようだ。
第1主題をトゥッティで奏し始める部分から展開部の直前までを切り取り、短いコーダをつけたもの。
室内楽ながら、ベト7らしいダイナミックな躍動感溢れる演奏を聴かせた。編曲も良かった。
≪くるみ割り人形より『花のワルツ』≫
欧米では年末はこの曲、ということで演奏。弦楽四重奏版。
音色がさびしくなることもなく、興奮するほど盛り上がった演奏だった。
≪アメリカより第4楽章≫
最後は編曲ものでなく、本当の弦楽四重奏曲から。
息のぴったり合った演奏で、実に楽しく聴かせてくれた。

演奏はどれもプロの技術で、しかも生き生きとしたエモーショナルな表現だった。
のだめからクラシックに関心をもって訪れた人達に、本物のいい演奏を聴かせようとする心意気が感じられた。
裏軒おやじのようにブラボーと叫びたいくらいだったが、それはこらえた。
こうした素晴らしい技量を持った人達の献身によってドラマ作りが支えられていたのだ。
ドラマの台詞にも出てきたが、オケに入れる人はほんの一握りに過ぎない。
当然、表に出てこないが素晴らしい演奏技術や音楽性を持っている人は、日本国内に沢山いる。
「のだめオーケストラ」の企画は、そういった人達に光を当てることとなったと思う。