話してくれた人は死んだので、私が言わなきゃ。
昔々、ある実業家が指揮をすることになり、当然、下手だから「おろせ!」という署名運動が起こったそうだ。代わりに才能豊かで人柄も良い吉田なにがしに振らせろ、と。
実業家が後に言うには、ある日のこと吉田君が彼に、おりないですむように指揮の技術とかを丁寧に教えてくれて、かわいそうに終電過ぎてタクシーで帰ったとか。
その実業家は「目の中に入れても痛くないよっちゃんのために僕は、沢山オペラの公演を企画して金も集めるんだ」と言っていた。
でも、病気で死んでしまった。
よっちゃんをいじめたら、彼、悲しむだろうな・・・と思うと私も悲しい。