トッパンホ−ル4月20日の演奏はすばらしかったです。
横浜のときよりも力みがなく、テンポの変化、ルバ−ト、甘いポルタメント等
ヴァイオリンの音色をとことん味わわせてもらった気がします。

モ−ツァルトの切ないソナタ28番では思わず涙を光らせる理奈さん。
モ−ツァルトの音楽と同化している姿に思わず感動しました。

ブラ−ムスの豊穣な和声感、フランクの自由な精神の羽ばたき、
ラヴェルの超絶技巧、いずれもヴァイオリンの可能性を幅広く
見せていただきました。

特にフランクではブラボ−が出るほどの名演奏。
ブラボ−が出たのは横浜、トッパン2会場では
このときだけでした。それくらいの静謐で細かいニュアンスから
クライマックスの高揚感まで見事な表現力を示した理奈さんでした。

比較的目をつぶって演奏するときが多かったのもトッパンでの演奏の特徴でした。
内省的な部分で音を確めながら宙空を見るともなく見詰める美しい理奈さんの瞳を忘れません。