リムスキーの時代のロシア人の思考には18世紀的な大らかさが
残っていたと思うんですよね。合理主義のもと、理念や観念が
人の思考と行動をつぎつぎ規定していくような近代化という悲劇を
まだ経験していないというか。
そうした近代に対立して精神の自在性を検討するのが19世紀の、
特にウィーンの芸人にとっては自然な手続きであったとき、
それと同じ自然さで、精神の問題を検討しなかったのがロシア
ロマン主義だったんじゃないのかな。
そういうものよりは農民の生活の苦労や祝祭の晴れがましさのが
リムスキーにとっては音楽の動機に相応しかった。ておもうにゃん