>>789

前半のアンダンティーノエクスプレシヴォの部分について、アンダンティーノの解釈についてアンダンテと比較した場合の速度につい
ては、一般的には速めと解釈されているのだろう。かつて偉大な作曲家も解釈に悩んだというような記述を読んだことはあるが。また、
エクスプレシヴォの表意記号にあるように表情の豊かさが要請され演奏者の個性が問われることとなる。たとえば、熱帯原始雨林を蛇行
するアマゾンを密林奥深く逆行し、彷徨いながら進む曲想、早くなったり、遅くなったり。テンポ、リズムの微妙な変化が自然に形成
される。それが、技術と音楽性から醸成されるアゴーギグとなる。他のラレンタンド、アッチェレランド、テンポ・ルバートなどの場合
も同様な表意形成となると思うが。これは、機械的なことではなく、音楽性、詰まり、聴く耳が前提となると思う。多種多彩な音楽を
鑑賞することにより自然に形成されるものだと思う。それと、速度変化による表情を意味するギリシャ語agogeに由来するアゴーギグは
、これは、単なる音楽の表意記号だけの意味にとどまらず、古代ギリシア哲学に由来する広義、深淵な含蓄を感じるのは私自身だけだろ
うか。