ト短調五重奏曲第4楽章のアダージョの序奏は、今にも息絶えてしまいそうな音楽だ。
魂はまだ希望を捨てずにいるのだが、心臓の鼓動(チェロのピチカート)はだんだん弱くなり、
アレグロの手前で息絶えてしまう。
御霊を天に誘うト長調のアレグロは、哀しみを通りこして妙に晴れ晴れとしている。
ドン・ジョバンニが地獄に落ちた後のフィナーレにも似たもの感じる。